「勉強しなさい」と言っても始めない子へ|勉強を始めるまでの「最初の5分」を変える6つの方法

「勉強しなさい!」
そう声をかけても、子どもはなかなか動かない。
テレビを見ている。スマホを触っている。漫画を読んでいる。
ようやく机に向かったと思ったら、今度は筆箱を探したり、教科書を探したり……。「早く始めなさい」と言っているうちに、5分、10分と時間だけが過ぎていく。そんな経験はありませんか?
特に10月は、2学期の学校生活や行事などで子どもも疲れやすい時期です。
「うちの子は勉強する気がないのかな」
「もっとやる気を出してほしい」
と心配になる保護者の方も多いでしょう。
でも、子どもが勉強を始めるまでに時間がかかるのは、必ずしも「やる気がないから」ではありません。もしかすると、勉強そのものよりも、「勉強を始めるまで」のハードルが高くなっているのかもしれません。
この記事では、勉強を何時間続けるかではなく、机に向かってから最初の1問を始めるまでの「最初の5分」に注目し、家庭ですぐに試せる、勉強を始めやすくする6つの方法を紹介します。
なぜ子どもは勉強を始めるまでに時間がかかるの?

子どもに「勉強しなさい」と伝えれば、すぐに勉強を始められるとは限りません。
勉強を始めるまでには、以下のような不透明さが残っています。
- 「何をやる?」
- 「教材はどれ?」
- 「どのページ?」
- 「どこから始めよう?」
このように、頭の中でいくつもの小さな判断を処理しなければなりません。
そして、その迷っている間にもスマホやゲーム、漫画など、すぐに楽しめるものが目に入ります。その結果、「ちょっと休憩してから」「この動画を見てから」と、勉強を後回しにしてしまうのです。
つまり、勉強を始めるためには、「やる気を高める」こと以上に「始めるまでの手間を減らす」ことが大切になります。
①「何からやるか」が決まっていない
「勉強しなさい」と言われても、「何をやればいいの?」となってしまう子は少なくありません。宿題、学校のワーク、塾の課題、テスト勉強……。やることが複数あるほど、「どれから始めるか」を決めるだけで脳が疲れてしまいます。
②「勉強」という言葉が大きすぎる
「今日は勉強を1時間やろう」と考えると、それだけで大変そうに感じることがあります。特に苦手教科の場合、「これから長い時間、苦手なことをやらないといけない」と感じると、なかなか最初の一歩を踏み出せません。
③「いつ始めるか」が曖昧になっている
「あとで勉強する」「夕飯までにやる」「ゲームが終わったらやる」という約束では、実際にいつ始めるのかが曖昧です。「あと5分」「もう少しだけ」と先延ばししやすくなります。
だからこそ、勉強を始める瞬間をできるだけ具体的にしておくことが大切です。
今日から試せる!勉強を始めるまでの「5分」を変える6つの方法
では、実際に家庭で何ができるのでしょうか。ポイントは、「勉強を頑張らせる」のではなく、「勉強を始めやすくする」ことです。全部を一度に取り入れる必要はありません。まずはできそうなものを1つ試してみてください。
【準備編①】やることを前日に1つだけ決めておく
勉強を始める時間になってから「今日は何を勉強しよう?」と考えるのではなく、前日の勉強が終わったときに、次の日に最初にやることを1つだけ決めておきます。
例: 「明日は19時になったら、数学のワークP.32の①から始める」
「数学をやる」だけではなく、教科・教材・ページ・最初の問題まで決めておくことがポイントです。次の日は「何をしよう?」と考える必要がありません。机に座ったら、その問題を開くだけです。
【準備編②】教材と筆記用具を机に出しておく
勉強を始めるときに「教科書どこ?」「ノートは?」「鉛筆がない!」となってしまうと、それだけで勉強開始が遅れてしまいます。
そこで、前日の勉強が終わったら、次に使う教材を机の上に出しておきましょう。できれば、明日やるページを開いた状態にしておくのもおすすめです。
- 座る
- 教材を見る
- ペンを持つ
- 1問目を解く
という流れをすぐにつくれます。「勉強を始めるための準備」を前日に済ませておくことがポイントです。
【行動編③】「最初の1問」だけ決めておく
「数学を30分やる」「英語を10ページやる」という目標は、勉強を始める前には少し大きく感じることがあります。そこで、最初だけはもっと小さくしてみましょう。
「まず1問だけ」。これで十分です。
- 数学の①を解く
- 漢字を1行書く
- 英単語を3個確認する
「1問だけならやってみようかな」と思えるところまで、最初のハードルを下げます。大切なのは、最初からたくさん勉強させることではなく、勉強を始めることです。
【行動編④】「5分だけ」と決める
「今から1時間勉強しなさい」と言われると、なかなか気持ちが向かない子もいます。そんなときは、「まず5分だけやってみよう」と伝えてみましょう。
ここでのポイントは、「5分しか勉強しなくていい」ということではありません。勉強を始めるための5分をつくるという考え方です。
タイマーを5分にセットして、「5分経ったら、続けるかどうか決めていいよ」としてみるのもよいでしょう。始めてみると、そのまま続けられることもあります。もし5分で終わったとしても、まずは「始められた」という事実を大切にします。
【時間編⑤】「○時になったら」だけでなく「○○の直後」にする
「19時になったら勉強する」と時間を決める方法もあります。ただ、時計を見忘れたり、「まだ19時じゃないから」と先延ばししたりすることもあります。
そこでおすすめなのが、毎日の決まった行動と勉強開始をつなげることです。
- 夕食が終わったら机に座る
- お風呂から出たら英単語を始める
- 歯磨きが終わったら数学のワークを開く
- 帰宅して手洗いをしたら宿題を始める
「○○が終わったら、次は勉強」という習慣の流れをつくると、勉強を始めるタイミングを毎回考える必要がなくなります。
【親の声かけ編⑥】「勉強しなさい」を「始めるきっかけ」の声かけに変える
最後は、保護者の方の声かけです。
「勉強しなさい」と言いたくなるのは当然です。でも、何度も同じ言葉をかけることで、親子ともに疲れてしまうことがあります。そこで、少しだけ言葉を変えてみましょう。
- 「今日、最初にやるの何だった?」
- 「19時になったよ」
- 「机の上に数学出しておいたよ」
- 「まず1問だけやってみようか」
「勉強しなさい」と命令するのではなく、子どもが決めておいた行動を思い出させるイメージです。
そして、始められたら「始められたね」と声をかけてあげましょう。「何ページできたか」だけではなく、勉強を始めることができたプロセス自体を認めることが大切です。
「わかっていても家だとダラダラしてしまう……」なら、環境を変える方法も
ここまで紹介した方法は、家庭ですぐに取り入れられます。
ただ、
- 「準備しても、結局スマホを触ってしまう」
- 「親が声をかけないと始められない」
- 「一人だと、勉強モードに切り替えられない」
という子もいるでしょう。そんなときは、子どもの「やる気」だけに頼るのではなく、勉強を始める環境を変えることも一つの方法です。
例えば、自習室に行くと自然と勉強を始められる子がいます。
- 周りに勉強している人がいる
- 決まった時間に始まる
- 「ここに来たら勉強する」という場所がある
こうした環境が、勉強を始める強力なきっかけになります。家庭で毎日声をかけ続けるのが難しい場合は、外部の環境を上手に利用することも考えてみましょう。
勝手に机に向かうための「きっかけ」をつくる「あさ学プラス」

「家では、どうしても勉強を始めるまでに時間がかかる」
「毎日『勉強しなさい』と言うことに疲れてしまった」
そんなご家庭におすすめなのが、あさ学プラスのオンライン自習室です。
あさ学プラスでは、決まった時間にオンライン自習室へ参加し、周りの仲間と一緒に学習を始めます。「勉強しなさい」と親が何度も声をかけるのではなく、「この時間になったら、自習室に参加する」という別のきっかけをつくることができます。
また、AI学習コーチでは、以下のサポートを行っています。
- 学習計画を考える
- 学習計画を見直す
- 日々の学習を振り返る
- 学習について相談する
「何を勉強すればいいか分からない」という場合にも、勉強を始める前の迷いを減らすきっかけになります。
家庭で「勉強しなさい」と言い続けるのではなく、子どもが勉強を始めやすい環境をつくる。それも、学習習慣を整えるための一つの大きな選択肢です。
まとめ|まずは「最初の5分」を変えてみよう
子どもが勉強を始めるまでに時間がかかると、「やる気がないのかな」「もっと自分から勉強してほしい」と思ってしまいます。
でも、勉強を始められない原因は、必ずしもやる気だけではありません。
- 「何をするか決まっていない」
- 「教材の準備ができていない」
- 「最初の一歩が大きすぎる」
- 「いつ始めるのか決まっていない」
など、勉強を始めるまでのハードルが原因になっていることも多いのです。
そのときは今回紹介した6つの方法を、もう一度確認してみましょう。
- やることを前日に1つだけ決めておく
- 教材と筆記用具を机に出しておく
- 最初の1問だけ決めておく
- 「5分だけ」と考える
- 毎日の行動と勉強開始をつなげる
- 「勉強しなさい」ではなく、始めるきっかけをつくる声かけに変える
まずは全部やろうとしなくても大丈夫です。今日の夜、「明日は最初に何をやる?」とお子さんと一緒に決めるところから始めてみてください。
「勉強をもっと頑張らせる」のではなく、「勉強を始めやすくする」。そんな小さな工夫が、親子の毎日の負担を減らすきっかけになるかもしれません。
そして、家庭での声かけだけではなかなか勉強を始められない場合は、オンライン自習室など、勉強を始めるための環境を利用することも選択肢の一つです。
あさ学プラスでは、オンライン自習室とAI学習コーチを通して、子どもが自分で学習を始め、続けていくための環境づくりをサポートしています。
「うちの子も、一人だとなかなか始められない……」
そう感じている方は、まずはあさ学プラスのサービス内容や無料体験をチェックしてみてください。
朝学習を習慣化したいご家庭へ
